お品の時代

◇ジョージアン期    (1714年~1837年)   ◆◆◆◆◆
◇ヴィクトリアン期   (1837年~1901年)   ◆◆◆◆
◇エドワーディアン期  (1901年~1910年前後) ◆◆◆
◇アール・ヌーヴォー期 (19世紀後半~20世紀初頭) ◆◆◇
◇アール・デコ期    (1910年~1930年)   ◆◆
◇ヴィンテージ                       ◆

 

 

◇ジョージアン期Georgian era(1714年~1837年) ◆◆◆◆◆

英国王ジョージ1世即位からヴィクトリア女王即位までの時代を総称しますが、18世紀末からヴィクトリア女王即位までのジョージアン後期に作られた作品が主です。
ゴールドやダイヤモンドほかの石が稀少であった時代において、前の作品を壊して新たな作品を作ることもあったため残っている作品が少ないです。
一般的にクローズドセッティング*¹が特徴で非常に少ない素材で作られており、精緻な工夫と意匠で軽い作品が多い時代です。

 

◇ヴィクトリアン期Victorian era(1837年~1901年) ◆◆◆◆

英国ヴィクトリア女王の時代に作られたジュエリーを総称し、前期、中期、後期の3つの時期に分けられますが、時期を明確に確定出来ない作品もあります。
新たな鉱山の発見や、アメリカを始め世界でゴールドラッシュが起き、ゴールド、ダイヤモンドやほかの宝石が豊富に市場に出回り始めた時代です。
産業革命の進展で新しく誕生した顧客層を背景に多種多様なジュエリーが多く作られました。
安価なものから、粋が集まった素晴らしいジュエリーが生まれた時代と言えましょう。

 

◇エドワーディアン期Edwardian era(1901年~1910年前後) ◆◆◆

英国王エドワード7世統治下の英国を中心に作られたジュエリーの総称です。
主に新しい素材のプラチナに、ダイヤモンド、ナチュラルパールを基本とし、小さな刻み目が独特な美しさを表現するミルグレイン(ミル打ち)*²仕法で仕上げられており、精緻で上品なデザインが特徴です。
この時期の端正なジュエリーを好むコレクターの方も多くいらっしゃいます。

 

◇アール・ヌーヴォー期Art nouveau era(19世紀後半~20世紀初頭)◆◆◇

ジュエリーの世界では、ヨーロッパを中心に開花した芸術運動に影響を受けた宝飾芸術の総称です。
自然界の植物や鳥、爬虫類、昆虫などのモチーフをアシンメトリーに流れるような美しい曲線を描きながらデザインされた芸術的な作品が特徴です。
明治時代にパリ万国博覧会に出展した花鳥の表現や蒔絵などの日本美術品に影響をうけた、いわゆるジャポニズムと呼ばれる潮流が原点になった時代のジュエリーです。ルネ・ラリック、ジョルジュ・フーケ、リュシアン・ゴートレイに代表される、ガラスやプリガジュールというエナメル技法を用いた今までにない斬新な発想と意匠が見事です。
プリカジュールに加えて、オパール、真珠が多用されています。

 

◇アール・デコ期Art deco era(1910年~1930年) ◆◆

アール・ヌーヴォーの終焉とともにフランスを中心に起きた芸術運動の総称です。
この時期のジュエリーの特徴は、幾何学模様を取り入れた直線的かつ立体的で洗練されたデザインが多いことです。
この時代のファッションモードが大きくモダンアートや宝飾に影響を与えたのは、言うまでもありません。
プラチナにダイヤモンドが豊かにきらめき、ルビー、サファイア、エメラルドなどがさらに華やかさを演出する作品が傑出された時代です。

 

◇ヴィンテージvintage ◆

定義が少し曖昧なのですが、製造されてから25年程度~100年未満経過しているものがヴィンテージと呼ばれています。
ティファニー、カルティエ、ショーメなどのブランドジュエリーの作品が多いのも特徴です。
アメリカの台頭で富豪が増えたことや女性の社会進出が進んだことによりブランドジュエリーに限らず多くのジュエリーが作られました。
素材も多様で、品質も様々ですので、手に入れやすいと思います。
(ティファニー等ブランド自体は、この時代より古くから存在しますが、作品の数は多くありません。)